タクシードライバーの地理試験。問題と対策

もくじ

タクシー会社へ入社後、タクシードライバーに必要な「普通自動車第二種免許」を取得したら次のステップとして、「法令・安全及接遇および地理試験」に合格する必要があります。

タクシードライバーになるための地理試験について、「難しいのでは?」と考える人は多いです。地理試験は確かに難易度が高く、1回で合格するのは非常に難しいです。

その合格率はおよそ40~50%で、平均受験回数は5~6回です。しかし地理試験が必要な地域で仕事をしているタクシードライバーは、これをパスしています。

多くのタクシー会社では、地理試験対策として勉強会などを行い、独自のサポートをしています。そのため、心配は必要ありません。
このページでは、地理試験の概要と試験内容、対策について解説します。

地理試験の概要

地理試験とは、タクシードライバーによる送迎の安全(重大事故や過労運転)や、利用者の利便性(地理不案内など)の向上を確保するための試験です。

東京・横浜・大阪の下記地域(特定指定地域)でタクシードライバーとして仕事をする場合、タクシードライバーになるために必要な法令・地理・安全・接遇に関する講習を受けます。

さらに、その後に実施される「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験(法令・安全及接遇および地理の二科目の試験)」に合格する必要があります。

また、地域(特定指定地域)を管轄する各「タクシーセンター」で、4日間の研修中に2科目の試験が実施されます。

特定指定地域
・東京特定指定地域(23区、武蔵野市及び三鷹市)
・横浜地域(横浜市、川崎市、横須賀市及び三浦市)
・大阪地域(大阪市、堺市(美原区除く)、和泉市、池田市、吹田市、豊中市、泉大津市、高槻市、守口市、茨木市、八尾市、箕面市、門真市、摂津市、高石市、東大阪市、三島郡及び泉北郡の区域)

法令・安全および接遇の試験では、法令・地理・安全・接遇の講習で受けた内容が出題されます。そのため、難易度は易しめです。45問中36問以上、正解率80%以上で合格です。

地理試験の問題は、主に道路・地名・建造物・駅名・公園などに関する問題が出題されます。40問中32問以上、正解率80%以上(1問1点)が合格となります。

また、法令・安全および接遇、地理試験はマークシート方式で行われ、試験時間は各60分です。
「法令・安全および接遇」または「地理試験」の2科目いずれかに合格すると、科目ごとに合格証が発行されます。これは合格した日から2年間有効で、次回の試験において合格証のある科目は免除になります。

地理試験会場と費用

試験が実施される場所は、特定指定地域(地理試験が必要な上記地域)を管轄する東京・横浜・大阪の各「タクシーセンター」です。ここで週に数回、試験が実施されています。

試験会場であるタクシーセンターとは、ドライバーの研修や試験の実施、運転手の登録業務、タクシー乗り場の設置、お客様からの苦情の受付などの業務を行っている施設です。

地理試験の受験にかかる費用は、「法令・安全および接遇」と「地理」の二科目で各3,400円です。研修と試験にかかる費用は、ほとんどのタクシー会社が負担してくれます。しかし再試験を受ける場合、自身で費用を負担するケースがあるため注意が必要です。

地理試験問題の内容と対策

ここからは、東京特定指定地域(23区、武蔵野市及び三鷹市)の試験問題の内容と対策を解説します。

地理試験は基本問題と応用問題がある

地理試験の問題は、問題1~2が基本問題、問題3~5までが応用問題となっています。

問題1では、幹線道路名や交差点名に関する問題が出題されます。幹線道路名は地図(幹線道路・交差点図)に記載された30本の幹線道路の中から10問出題され、交差点名は15ヶ所の交差点から5問出題されます。
問題2は、施設名に関する問題です。地図(施設関連図) に記載された30ヶ所の施設から、10問が出題されます。
問題1、2は、それぞれ6パターンの「幹線道路・交差点図」「施設関連図」があり、試験当日にいずれかのパターンから出題されます。
問題3では、施設・建物の所在地と最寄りの駅、⾸都⾼速の出⼊⼝と⾸都⾼速線、交差点などに関する問題が6パターンあり、そのいずれかのパターンから5問が出題されます。
問題4では、乗車地から降車地までにある指定された交差点を最短距離で経由する場合、通過する5ヶ所の交差点名を解答群から選ぶ問題が5問出題されます。
問題5では、施設・建物、幹線道路、首都高速などを組み合わせた問題が5パターンあり、いずれかから5問が出題されます。

これらの過去問題は、公益財団法人東京タクシーセンターのHPに掲載されています。

その他、地域の過去問題はこちら
一般財団法人神奈川タクシーセンター
公益財団法人大阪タクシーセンター

また、東京タクシーセンターでは、「地理問題例集」が920円(税込)で販売されています。(神奈川タクシーセンター、大阪タクシーセンターでは販売されていません)

この地理問題例集は、実際の試験で使われている「幹線道路・交差点図」「施設関連図」の各6パターンが掲載されています。

地理問題例集は書店では購入できず、「直接東京タクシーセンターで購入する方法」と、「代金を現金書留で東京タクシーセンターに送付後、送料着払いで購入する方法」があります。

また、地理問題例集と合わせて「都内交通案内地図」2,880円(税込)の購入もおすすめします。
都内交通案内地図は、東京タクシーセンターが発行しています。

研修材料として使われているほか、タクシー備え付け地図として編集されています。そのため内容の充実と見やすさ、使いやすさから試験勉強にも役立つアイテムです。

地理試験対策は「過去問題の丸暗記」が必須

地理試験の対策は、タクシー会社にあるテキストや過去問題を「丸暗記」をすることが必須です。とはいえ施設や建物などはたくさんあり、これを全て覚えるのは大変です。

語呂合わせなどで暗記する方法もありますが、私の場合は、過去問題を覚えるまで何度も繰り返していました。そして、どうしても覚えにくい箇所は地図上に印をつけていました。

この作業をすることで幹線道路や施設、建物、駅などが地図上で繋がり、イメージができるようになります。私はこの方法で、無事に2回で合格しました。

地理試験合格のポイントは、問題1~2で出題される6パターン全て丸暗記し、25点を確保します。そして残り7点を、応用問題で狙います。

特に問題4の経路問題は難易度が高いため、すぐに解答できなければあきらめて、問題3と問題5に集中すると良いです。

ちなみに、問題1では、30本の幹線道路から10問が出題されます。つまり30本×6パターンで180本になります。

ただ、過去問題の「幹線道路・交差点図」を見ると、幹線道路がパターンごとに重なっていることが分かります。

そのため実際は、86本になります。交差点名も同じく15ヶ所×6パターンで90ヶ所ですが、実際は49ヶ所を暗記すれば良いです。

まとめ

地理試験は、1度で合格するのはとても難しいです。2度や3度試験を受けて合格できなくても、あきらめずに頑張ってください。難関の地理試験に合格すれば、運転者証(助手席のダッシュボードに提示する顔写真付きのもの)が交付されます。次のステップである社内研修を終えれば、いよいよタクシードライバーとしてデビューです。


タクシードライバーへ転職を行うときは、転職をサポートしてくれる転職サイトを有効に活用することであなたに適した求人と出会うことができるようになります。

また、タクシードライバーへ転職をする人の7割は未経験者といわれています。そのため、あなた自身で求人を検索しても、どこも同じような内容で自分に合った求人を見つけるには難しく現実的ではありません。

転職サイトに登録して専門のコンサルタントに依頼すれば、あなたに合う条件を選択できるだけでなく、企業との条件交渉まで無料で行ってくれます。

ただ、転職サイトによって対応やサービスの内容が異なります。たとえば、サポート面で電話、メール以外に直接会って転職相談ができるところもあれば、電話、メールだけのところもあります。また、大手の求人に強いサイトがあれば、中小の求人に強いサイトもあります。

これらの転職サイトを活用する際は、それぞれの転職サイトの特徴を理解することが大切です。以下のページでおすすめの転職サイトの特徴を解説しています。それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。


Scroll to Top