タクシー運転手の仕事は、酔っ払ったお客さんを乗せるのも仕事の内です。
ひとことで酔っ払いと言っても、ほろ酔いで機嫌のいいお客さんからベロベロに酔っ払って暴れだすお客さんまで、様々なタイプの酔っ払ったお客さんに遭遇します。
では、酔っ払ったお客さんにはどのような対処をしたらいいのでしょうか。
ここでは、それらについて経験談を交えて解説していきます。
乗車してすぐに寐込んでしまいそうな酔っ払いのケース
酔っ払って乗車してくるお客様さんの中には行き先も告げず、すぐに寝込んでしまう方がいます。
このようなときは、寝込まないようにお声がけをするのですが、泥酔状態では難しいので、確実に住所を聞いてナビをセットします。
酔っ払って寝込んでしまったときの対応策
目的地に着いてもなかなか起きてもらえないときがあります。
タクシー運転手は、お客さんの体に触れてお起こすことはトラブルの元になるので、お声掛けをして起きてもらうことしかできません。
ただ、お声掛けするにも「お客さん、着きましたよ」ではなく、お客さんの住所が分かれば、具体的な地名で「お客さん、〇〇町に着きましたよ」とお声掛けをすると、確実ではありませんが起きてもらえることが多かったです。
泥酔してゲロする予感

酔ったお客さんが乗車してきて「このお客さんヤバイかも」と思うことがあります。
たとえば、連続してしゃっくりをしている方や目がうつろな方。
あと、寝込んでいて起きたときも注意ですね。
万が一車内で吐かれてしまうと、清掃をして臭いがとれるまで数時間またはその日は営業ができなくなるので事前の対策は必須です。
たとえば、エチケット袋を用意して万が一に備える。
いつも以上にアクセルやブレーキ操作に気をつけてお客さんの体を前後に揺らさない運転を心がける。
あと、冬場であれば空調の温度を低めに設定するなどですかね。
私は20年タクシー運転手をしていましたが、このようなことを実施したおかげで1度も車内を汚されることがなかったです。
仲間で乗車して最後に泥酔客を残されたケース
仲間数人で乗車してきて、泥酔している客さんを最後に残していくケース。
私のときは、ほろ酔いのお客さんが1人で乗車してきたのですが、「この先に仲間がいるのでお願いします」…。
嫌な予感がしましたが見事に的中しました。
待っていたのは他3名で内1名は仲間に抱えられた泥酔状態のお客さんでした。
おひとりずつ送って、「運転手さん、あとお願いします」と、最後は泥酔したお客さんを残して降りて行きまた。
結果、事前にエチケット袋を渡していたので車内を汚されることはありませんでしたが、このようなケースもあるんですね。
泥酔して暴れだしたときの対処法
目的地までのルートを確認したのにもかかわらず遠回りされた、料金が高いなど、理不尽な理由で、座席シートを蹴ったりして暴れだすお客さんに出くわした場合。
身の危険を感じたら車外に出て110番をし、警察に委ねて厳しいお仕置きしてもらいましょう。
タクシー運転手はこのようなケースに出くわした場合でも、基本的に自分で対応しなければならないので、もしもこのようなケースに合ったときは、身を守ることに専念してくださいね。
まとめ
タクシー運転手の仕事は、様々なタイプの酔っ払ったお客さんを乗せますが、本当に酔って困ったお客さんを乗せるのはたまにある程度です。
また、今回解説したようなお客さんに出くわしても経験を積んでいけば対応ができるようになりますので心配はいりません。
これからタクシー運転手への転職を考えている方は、参考にしてみてください。