運転が好きで仕事にしたいと思ったとき、思い浮かぶのはタクシーかバスですよね。
とはいえ、仕事にするには、どれくらいの給料がもらえて、どんな働きかたなのかなど、気になると思います。
そこで今回は、タクシーとバス、それぞれに違いについて解説していきます。
タクシーとバスの給料
タクシーかバスに転職をする上でどれくらいの収入かあるかが一番気になるところです。
厚生労働省による平成30年賃金構造基本統計調査によると、タクシー運転手の平均年収は348万円。バスの運転手の平均年収は440万円です。
タクシーとバスの給料の違いは、タクシーは歩合制。バスは固定給です。
バスの運転手の給料は基本的に固定給で経験を積んで徐々に昇給していく給与形態になっています。
一方タクシー運転手の給料は、歩合制のため、どれくらい稼いだかで給与が決まります。
バスの運転手はお客様が乗っていなくても安定した給与がもらえますが、タクシー運転手の給与は自身の努力次第で変わってくる事が大きな違いです。
タクシーとバスの働きかたの違い
タクシーとバスの勤務形態はどのようなものなのでしょうか。
一言でバスと言ってもバスは「路線バス」、「観光バス」、「高速バス」などがあります。バス会社のよって違ってきますが一番身近な路線バスの勤務形態を例にしますと、
「早番」、「通し」、「遅番」、「中休」を組み合わせたシフト制です。
休日は月に6~8日。勤務時間はシフトによりによりますが1日の拘束時間がおおよそ10時間になります。
タクシーの一般的な「隔日勤務」の場合、月に11~13日勤務し、1日の勤務は朝から深夜までで拘束時間はおおよそ20時間です。
また、隔日勤務以外にも「昼日勤」や「夜勤」など、あなたに合った働き方を選ぶことができます。
バスは、早番や遅番があることから時間が不規則なのに対して、タクシーは拘束時間が長いですが決まったシフトなので体力的には楽ですね。
タクシーとバスに必要な資格
タクシーとバスの運転手になるには、「二種免許」が必要です。
二種免許は、タクシーやバスに有償でお客様を乗せるためのプロのライセンスです。
タクシーには普通二種免許。バスは「大型二種免許」が必要です。
取得方法については、おもに教習所や合宿で取得することができます。
費用はタクシーの場合、「普通二種免許」を取得するには、おおよそ20~25万円。バスに必要な「大型二種免許」の場合は、現在持っている免許によって違いますが、おおよそ30~35万円掛かります。
また、多くのタクシー会社やバス会社では、取得費用を負担してくれる制度を設けているので、採用されたから取得すればあなたが負担するはありません。
ただし、2~3年以内に退職をしてしまうと費用を返済しなければならないので注意が必要です。
大型二種免許を取得すればタクシーで仕事をすることもできますが難易度は高いです。
自由度の違いはどっち?
タクシーもバスもお客様を乗せることには変わりありません。
しかし、タクシーと違ってバスは一度に多くのお客様を乗せることからより高度な運転技術が求められ、とても神経を使います。
またバスは、決められたコースを定刻通りに運行しなければなりません。
そのため遅刻は厳禁です。
さらに運行中、眠気を感じてもバスを止める訳にはいきません。
その点、タクシーは出勤日や勤務時間などでも融通が利く事も多く、眠気を感じれば自由に車を止めて休むこともできます。
自由度が高いのはタクシーですが、先に述べたように、給与面ではバスは固定給ですが、タクシーは歩合給ですので給料は本人次第という事になります。
まとめ
今回はタクシーとバスの運転手の違いについて解説しました。
運転好きには、運転で給料がもらえるのは魅力ですよね。
ただ、それぞれメリット・デメリットがあります。
それらを理解してうえで、あなたのライフスタイルに合わせてタクシー運転手かバス運転手への転職を検討してみてください。