タクシードライバーに転職を検討するうえで、万が一事故を起こしてしまったときに会社が補償してくるのだろうか?と心配になると思います。
タクシードライバーの仕事は、一般のドライバーと違って長時間運転することから、どうしても事故のリスクが高くなります。
そのため、多くのタクシー会社は事故を起こしてしまったときに補償する制度を設けています。
ただ、中には事故補償を設けていない会社もありますので会社選びの際には注意が必要です。
そこで、事故補償とはどういうものなのか、事故でケガをしてしまって休業したときの補償についても解説していきます。
タクシーの事故件数
タクシーの事故は、年間どれくらい起きていると思いますか?
平成29年のデータによると最もタクシーが多い東京都では、32,763件の事故が発生しています。
対してタクシーに関する事故は3,399件です。このデータから全体の約10%がタクシーに関する事故ということがわかります。
ただ、東京都は1日に3万台のタクシーが稼働しています。このことを考慮すると決して多い数字ではないのでしょうか。
タクシードライバーが安心の事故補償とは
タクシードライバーが安心の事故補償とは、「万が一事故を起こしてしまったときに、修理に掛かる費用の一部を会社が補償してくれる制度」です。
補償は、会社の基準によって異なりますが「事故に対して最大〇%まで補償」「最大〇万円まで補償」のような内容で物損や人身、過失の有無など、損害の大きさで補償金額が変わります。
また、ドライバーの負担分については、一括または分割で給与から引かれるといったケースが多いです。
事故補償が無い会社もある
タクシー会社の中には事故補償が無い会社が存在しています。つまり車両の修理に掛かる費用をドライバーが全額負担するということです。
このようなケースでは、事故補償は無いけれど歩合率が高いことが多く「ときかく稼ぎたい方」には良いように思えます。
しかし、タクシー車両には任意保険の加入が義務付けられていますので、その点は安心ですが、事故を起こしたときのリスクが大きいことを理解しときましょう。
事故で休業したときの補償は?
事故補償は、修理に掛かる費用の一部を会社が補償してくれる制度ですが、ドライバーがケガなどでやむを得ず休業したときに補償があるかが心配です。
そのようなときのために、ほとんどの会社では休業補償を設けています。休業補償は、普段と同じ給料水準とはいきませんが収入ゼロということにはなりません。
また、休業期間はあらかじめ最大1年間と決められているケースが多いため注意が必要です。
事故を起こさないためには安全運転が大前提
タクシードライバーの仕事は、お客様の命を預かることから一層安全運転に努めなければなりません。
それにはドライバー自身が、安全運転に対して意識を高めることが大切です。
タクシー会社でも下記のような様々な安全対策を行っています。
- 飲酒運転防止アルコール検査
- ドライブレコーダーの導入
- 後部座席シートベルト着用の推進
- 安全運転マネジメントの導入
- 疲労蓄積度自己診断チェックリストの活用
- 優良乗務員表彰など
まとめ
タクシードライバーにとって事故は避けることができません。そのために事故補償がある会社選びは非常に重要です。
また、ケガをして休業したときの補償についても確認する必要があります。
タクシー会社は様々な安全対策に取り込んでいますが、ドライバー自身が常に安全運転に心掛けることが何より大切です。