「タクシー運転手になるには年齢制限あるの?」
一般的に40代からの転職は厳しいと言われていますが、職種の中でもタクシー業界は転職しやすいことで有名です。
とはいえ、実際のところ採用年齢に上限があるのでは?と思う方が多いです。
そこで、ここではタクシー運転手の年齢制限について解説していきます。
タクシー運転手の年齢制限がない!?
タクシー運転手に転職するときの年齢制限はありません。
タクシーに関する各種法令にも年齢に関する定めがなく、タクシー運転手に必要な二種免許が取得可能な21歳以上、普通一種免許取得後3年以上であればタクシー運転手に転職することが可能です。
また、制限がないことで60代、70代の高齢の方でも長くはたらくことができます。
タクシー運転手の平均年齢
では、実際にタクシー運転手の平均年齢はどれくらいでしょうか。
平成29年のデータによると全国平均で59.4歳です。年齢が最も高い地域は高知県で65.1歳。逆に低い地域は東京都で56.4歳です。
全産業の全国平均は43.3歳ですので、比較するとタクシー運転手は年齢が高いことがわかります。
タクシー運転手の勤続年数
一方、タクシー運転手の勤続年数はというと9.6年。東京都は8.5年です。
平均年齢と勤続年数の数字から40代、50代でタクシー運転手に転職してくる方が多いことがわかります。
中高年でもタクシー運転手に転職しやすい理由
中高年でもタクシー運転手に転職しやすい理由として、
- 未経験でも年代に関係なく稼ぐことができる
- タクシー業務に必要な二種免許の取得費用を会社が負担してくれる
- 定年後も長くはたらくことができる
などが挙げられます。
未経験でも年代に関係なく稼ぐことができる
中高年の方でもタクシー運転手に転職する理由の一つとして、未経験でも年代に関係なく稼ぐことができることが挙げられます。
タクシーの給料は歩合制のため、頑張った分だけ給料に反映されます。ただ、簡単に稼げるほど甘い世界ではないので、経験を積んで稼ぐコツを掴まなければなりません。
例えば、闇雲にタクシーを走らせるのではなく、この時間帯はどこに行けばお客様がいるなど、時間帯で人の流れを掴むことです。このような地道な努力を積んでいくことで稼げるようになっていきます。
タクシー運転手に必要な二種免許の取得費用は会社が負担してくれる
タクシー運転手になるには二種免許が必要です。
あなた自身が、教習所で取得する場合、20~25万円の費用が掛かります。
タクシー会社では取得費用を会社が負担してくれる「養成制度」を設けて会社が多いです。そのため、あなたが取得費用を負担することがありません。
ただ、多くの会社は2年程度の縛りがあり、期間内に退職をしたときは取得費用を返金しなければならないので注意が必要です。
また、この制度は会社によって年齢に制限がある場合があります。
例えば制度を利用できるのは、A会社は50歳まで。B会社は60歳まで、というように年齢制限を設けているケースがありますので確認が必要です。
定年後も長くはたらくことができる
タクシー会社は定年を60~65歳に設けています。
定年後は、嘱託社員や定時制で継続してはたらくことができます。
ただ、タクシーの仕事は想像以上に体力を使うため、健康面などで「タクシー業務に支障が無い」ことが前提となり1年ごとの更新になります。
会社によりますが70~75歳まで定年後も長くはたらくことができるのです。
まとめ
タクシー運転手に転職するには年齢制限がないことがわかったと思います。
タクシー業界は、新卒や若者の採用に力を入れている会社がある中、業界を支えているのは50代を中心にした世代です。
また、給料面や二種免許の取得費用を会社が負担してくれる制度、タクシー会社のみならず、他業種で定年になってからでもタクシー運転手として長くはたらくことができることなどが、中高年の方にタクシー運転手が人気のある理由です。